2014年3月3日月曜日

Google Earthで見る乾燥帯の自然―乾燥帯の降水量分布

ケッペンの気候区分では,乾燥帯は,砂漠気候区(BW)とステップ気候区(BS)に分けられます.より降水量が少ないのが砂漠気候区です.それらの分布を,降水量の分布図と乾燥帯の地図とを重ねてみます.まず,「Google Earthで見る地図教材のページ」の「気候」のページにある「降水量」の表の「世界の年降水量」の「世界年降水量」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,年降水量を色で表した地図が,乾燥帯の範囲を立体で表した地図とあわせて表示されます.
この地図を見ると,砂漠気候区は,赤く塗られた降水量が極めて少ない地域にあります.そして,その低緯度側にステップ気候区があり,そこではやや降水量が多いだいだい色の地域になっています.ただし,降水量が極めて少ない赤色の地域は,高緯度にもあり,北極海の沿岸地域には,赤やだいだい色の地域が広がっています.これらの地域は極めて寒冷で,蒸発散量が少ないため,乾燥限界の降水量が極めて小さくなります.このため,北極海沿岸地域は乾燥帯ではなく,森林が成立しています.

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