2014年1月5日日曜日

Google Earthで見る日本の水稲産地-市町村別水稲収穫量の分布

  今週は,稲作を見ます. まず,今回は,市町村別水稲収穫量を表す地図を見てみます.まず,「Google Earthで見る地図教材のページ」の「穀物」の一覧表にある「水稲」の「収穫量上位30市町村の地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,水稲収穫量上位30市町村の収穫量を,緑色の球と市町村の領域の高さで表した地図が,Google Earthで表示されます.この地図では,水稲収穫量が球と市町村の領域の高さに比例しており,高く表示されている市町村ほど,水稲の収穫量が多いことを示しています.
  この地図を見ると,水稲収穫量は,日本の北部で多い傾向があります.水稲収穫量上位30市町村は,1つを除いて関東以北にのみ分布します.ただし,この上位30市町村の収穫量が日本の水稲収穫量全体に占める割合は,18%に過ぎません.ミカンやリンゴ,ブドウの場合は,上位30市町村の収穫量が全体に占める割合は,いずれも60%を超えており,それら30市町村は主要な産地と言えましたが,水稲の場合はそうではありません.このため,全市町村の地図も見てみてみないと,全体の傾向は分かりません. 
  次に,水稲の収穫がある全市町村の地図を見てみます.先ほどと同様にして,「Google Earthで見る地図教材」のページの「穀物」の一覧表にある「水稲」の「収穫がある全市町村の地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップして,この地図をGoogle Earthで開くと,下のような地図が表示されます.この地図では,先ほどの地図に加えて,水稲の収穫がある全市町村を表す緑色の球が表示されます.この球の高さも,水稲の収穫量に比例しています.
   この,水稲の収穫がある全市町村の地図を見ると,日本のほぼ全域で,稲作がおこなわれていることが分かります.また,上位30市町村以外でも,上位30市町村とそれほど差がないくらい多くの収穫がみられる市町村も,日本全体に広く分布していることが分かります.以上のように,顕著に水稲収穫量が多い市町村は北部に多いものの,ほぼ日本の全域で,盛んに稲作が行われていると言えます.

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