2014年6月24日火曜日

Google Earthで見る大阪市の市街地の変化―市街地の分布と鉄道路線の発達

市街地の分布と鉄道路線の発達を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「交通・流通」のページにある「日本の交通機関」の表の「鉄道」の「路線時系列変化」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,日本全国の鉄道路線を,供用開始年ごとに色分けした地図が表示されます.
つぎに,「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地域学習」のページにある「大阪府内の地域学習に関わる地図」の表の「大阪市の1920年代の集落・市街地の分布」の「1920年代の集落」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,大阪市の1920年代の市街地を赤色の立体で表した地図が,鉄道路線と重ねて表示されます.
この地図を見ると,大阪市の中央部に位置する,1920年代の広い市街地には,たいへん密に鉄道路線が発達しています.赤や茶色で示された,1920年以前からある路線は,すべて1920年代の広い市街地内にあるか,そこから放射状に延びたものです.一方,水色や青で示された,1961年以降に敷設された路線は,やはり,1920年代の広い市街地内にあるか,そこから放射状に延びたものが多いものの,そこを通らないものもいくつか見られます.

2014年6月23日月曜日

Google Earthで見る大阪市の市街地の変化―1920年代の市街地の分布

今週は,大阪市の市街地を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地域学習」のページにある「大阪府内の地域学習に関わる地図」の表の「大阪市の1920年代の集落・市街地の分布」の「1920年代の集落」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,大阪市の1920年代の市街地を赤色の立体で表した地図が表示されます.
この地図から,大阪市では,1920年代は,中央部に広い市街地があるものの,その周辺は,小規模な集落が点在していたことが分かります.現在では,大阪市のほぼ全域を,市街地が占めていますが,約100年前はそうではなかったことを示しています.大阪市の中央部に位置する1920年代の大きな市街地は,おおむね,大阪環状線の一回り外側までの範囲にあたります.約100年前は,大阪環状線の外側には市街地は連続しておらず,水田が広がっており,集落がその中に点在していました.

2014年6月18日水曜日

Google Earthで見るフィヨルドの等高線―タスマン海沿岸の等高線

ニュージーランドのタスマン海沿岸のフィヨルドの等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「フィヨルド」の「タスマン海沿岸」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,フィヨルドの等高線を立体で表した地図が表示されます. 
この地図にみられる,細長い谷のように陸地に海面が入り込んでいる地形がフィヨルドです.この地域は,南緯約45°に位置します.世界的に見て,かなり低緯度に位置するフィヨルドです.

2014年6月17日火曜日

Google Earthで見るフィヨルドの等高線―アラスカ湾沿岸の等高線

カナダのアラスカ湾沿岸のフィヨルドの等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「フィヨルド」の「アラスカ湾沿岸」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,フィヨルドの等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図にみられる,細長い谷のように陸地に海面が入り込んでいる地形がフィヨルドです.フィヨルドは,氷河の侵食によって形成されたU字谷に,海面上昇によって海水が侵入した地形ですから,氷期に海岸近くまで氷河が拡大していた地域に,その分布は限られます.このため,U字谷は低緯度地域の高山にも分布しますが,フィヨルドは高緯度地域にのみ分布します.

2014年6月16日月曜日

Google Earthで見るフィヨルドの等高線―北海沿岸の等高線

フィヨルドの等高線を見てみます.フィヨルドも社会科や地理の教科書に頻出する地形です.最初に,典型的なフィヨルドの事例として,ノルウェーの北海沿岸のフィヨルドを見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「フィヨルド」の「北海沿岸」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,フィヨルドの等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図にみられる,細長い谷のように陸地に海面が入り込んでいる地形がフィヨルドです.氷期から間氷期にかけて,海水準が約120 m上昇しました.氷期に氷河によってU字谷が形成されていたところに,氷期から間氷期にかけての海面上昇によって海水が侵入したものが,フィヨルドです. 

2014年6月11日水曜日

Google Earthで見るリアス海岸の等高線―エーゲ海沿岸の等高線

トルコのエーゲ海沿岸のリアス海岸の等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「リアス海岸」の「エーゲ海沿岸」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,リアス海岸の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図にみられる,入り組んだ海岸線がリアス海岸です.この地域にリアス海岸が見られるからといって,この地域が沈降地域であるかどうかは分かりません.

2014年6月10日火曜日

Google Earthで見るリアス海岸の等高線―ガリシア地方の等高線

スペインのガリシア地方のリアス海岸の等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「リアス海岸」の「ガリシア地方」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,リアス海岸の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図にみられる,入り組んだ海岸線がリアス海岸です.リアス海岸が最初に認識されたのが,このガリシア地方の海岸線で,リアスという語は,このガリシア地方の言語で入江を意味します.

2014年6月9日月曜日

Google Earthで見るリアス海岸の等高線―志摩半島の等高線

リアス海岸の等高線を見てみます.リアス海岸も社会科や地理の教科書に頻出する地形です.最初に,典型的なリアス海岸の事例として,三重県の志摩半島のリアス海岸を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「リアス海岸」の「志摩半島」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,リアス海岸の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図にみられる,入り組んだ海岸線がリアス海岸です.地理の教科書では,リアス海岸は,沈水海岸と説明されており,それと対照的なものとして離水海岸をあげており,海成段丘がその例として説明されています.この説明は,かなり誤解を招きやすいと思います.地盤が沈降している地域では,リアス海岸のような沈水海岸が発達し,地盤が隆起している地域では,海成段丘のような離水海岸が発達している,というように読み取れるような説明がされているのですが,それは間違いです.志摩半島の,この地図の等高線が密ではない,右2/3くらいの範囲は,海成段丘です.リアス海岸と海成段丘は,排他的なものではありません.氷期から間氷期にかけて,世界の海水準は,約1万年間で,約120 m上昇しました.この上昇速度は,地殻変動が極めて激しい地域の隆起速度よりも数倍大きなものです.このため,世界中のあらゆる海岸が,氷期から間氷期にかけて沈水しています.沈水する以前の氷期に,海岸付近に谷が形成されていた場合には,リアス海岸になります.一方,海成段丘は,以前の間氷期に海面付近にあった平野や海底が,現在の間氷期に離水しているため,離水海岸と呼ばれますが,段丘面を開析する谷が,氷期に形成されて,それが間氷期に沈水すれば,リアス海岸になります.

2014年6月4日水曜日

Google Earthで見る海成段丘の等高線―ヒュオン半島(パプアニューギニア)の等高線

パプアニューギニアのヒュオン半島の海成段丘の等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「海成段丘」の「ヒュオン半島」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,海成段丘の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図の中央部に広がっているのが,海成段丘です.この地域は,非常に隆起速度が速く,最も低い段丘面でも,標高は150 mを超えており,それよりも上位には多数の段丘面が発達しています.

2014年6月3日火曜日

Google Earthで見る海成段丘の等高線―佐渡島の等高線

新潟県の佐渡島の海成段丘の等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「海成段丘」の「佐渡島」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,海成段丘の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図の中央に,海岸線と平行に,段丘面が発達しています.海成段丘は,どうして段々になっているのか,という問いに答えられる人は,多くはないようです.地理の教科書には,河成段丘と同様に,地殻変動や気候変化によって形成された,というように書いてありますが,地殻変動で,どうして段々になるのか説明はありません.なんとなく想像すると,やはり,河成段丘と同様に,地盤が隆起し続けることによって,段丘崖が形成され,隆起していない時期に段丘面が形成される,と考えがちですが,この想像も間違っています.100年くらい前は,このように考えられていましたが,数十年前から,そうではないと考えられています.たしかに地殻変動は重要で,隆起地域にのみ海成段丘は発達しています.ただし,隆起は継続して生じており,隆起しているときに段丘崖が形成されるわけではありません.地盤の隆起は徐々に進行し,大規模な地震の時でも数mしか隆起しません.このくらいの隆起であれば,波浪によって侵食されて段差になりません.約12万年周期で生じる氷期―間氷期の気候変化にともなって,海水準が120 mくらい上下します.現在は,間氷期で,高海面期にあたりますが,あと数万年したら氷期になり,海面は120 mくらい低下します,そうすると,間氷期の海面付近にあった平野が隆起した場合に,波浪は届きませんので,隆起した分が侵食されずに残ります.そうすると,再び間氷期になった時に,氷期の間に隆起した分だけが段差になります.現在,各地で見られる海成段丘の最も広い段丘面は,主に現在から,約12万年前の最終間氷期と呼ばれる時代に海岸付近の平野であったところです.このため,この段丘面の標高が,約12万年間の隆起量になります.

2014年6月2日月曜日

Google Earthで見る海成段丘の等高線―室戸岬の等高線

海成段丘の等高線を見てみます.高等学校地理の教科書では,海岸段丘と書かれていますが,地形学では,もうだいぶ前から海成段丘という用語が一般的です.口語では,カイガンと比べてカイセイという語の方が,意味が分かりにくいのかもしれません.最初に,典型的な海成段丘の事例として,高知県の室戸岬の海成段丘を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「海成段丘」の「室戸岬」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,海成段丘の等高線を立体で表した地図が表示されます.

この地図の,等高線が海岸線と平行に,まばらに並んでいる,薄い黄色に示した範囲が段丘面で,等高線が,海岸線と平行に密に並んでいる範囲が段丘崖です.海成段丘は,段丘面と段丘崖とからなります.この地域は,海成段丘が非常に典型的にみられる地域で,様々な教科書で取り上げられています.段丘崖の比高は,日本の中ではかなり高い方で,100 mくらいありますので,ある程度立体的に見えますし,様々な角度で見ると,段差をよりうまく見えるようになると思います.