2013年12月28日土曜日

Google Earthで見る日本のブドウ産地―世界のブドウ産地

  今回は,世界のブドウ収穫量の分布を見てみます.これまでと同様にして,「Google Earthで見る地図教材」のページの「果実」の一覧表にある「ブドウ」の「世界の国・地域別収穫量の地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップして,この地図をGoogle Earthで開くと,下のような地図が表示されます.この地図では,世界の国・地域別のブドウ収穫量を,紫色の球の高さで表しており,球の高さが高いほど,収穫量が多いことを示します.
この地図を見ると,世界の各地でブドウが栽培されていることが分かります.収穫量は,中国で最も多く,東南アジアを除くアジア諸国,ヨーロッパ,南北アメリカ,アフリカ南部,オーストラリアと,世界の多くの地域で,ブドウは盛んに栽培されています.ただし,赤道付近の低緯度地域にある国々では,ほとんど栽培されていません.

2013年12月27日金曜日

Google Earthで見る日本のブドウ産地―ブドウ畑の様子

今回は,別のブドウ畑の様子を,上空から,そして,地上から見てみます.まず,「Google Earthで見る地図教材」のページの,「ブドウ」の「耕地の事例」の欄にある右の「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ブドウ畑の上空から見た空中写真が,Google Earthで表示されます.
この空中写真を見ると,白または灰色に見える,家よりもかなり大きいものがたくさんあることが分かりますが,これらがビニールハウスに覆われたブドウ畑です.周辺を探すと,同様のブドウ畑が見つかると思います.これらのブドウ畑は,平野ではなく,山地の平野に近い部分にあります.
再び,最初のブドウ畑に戻って,地上の様子を見てみます.このブドウ畑の事例としたところにある道路でも,ストリートビューが提供されていますので,Google Earth画面の右上にある人形を,このリンゴ畑を通る道路にドラッグします.そうすると,下のような,ストリートビュー画面が表示されます.
このストリートビュー画面で,道路の両側にあるのが,ブドウ畑です.道路の左側のブドウ畑は,ビニールハウスに覆われていますが,道路の右側のは,骨組みはありますが,ビニールには覆われていません.ビニールハウスは,常にビニールで覆われているわけではないことが分かります.また,ブドウ畑が,傾斜地にあることもよくわかると思います. 
市町村別ブドウ収穫量上位30市町村の地図から,ブドウの収穫量が多い市町村を探して,そこを拡大すれば,ブドウ畑を見つけることができます.各地のブドウ畑を観察して,どのような地域では,ブドウ畑が山地にあり,どのような地域では,ブドウ畑が平野にあるのか?といった問題を考えてみてください.

2013年12月26日木曜日

Google Earthで見る日本のブドウ産地―ブドウ畑の様子

  今回は,ブドウ畑の様子を,上空から,そして,地上から見てみます.その前に,年平均気温や年降水量,人口密度の地図が表示されていると,地表面の様子が見えませんので,次のようにして,それらを非表示にします.PCの場合は,Google Earth画面の左にある地図名が表示されている部分の,年平均気温,年降水量,人口密度の左端にあるチェックボックスをクリックして,チェックが入っていない状態にします.タブレットやスマートフォンの場合は,画面左上の線が三本横に描かれた部分をタップして表示される「地図を消去」をタップします.そうすると,これまで表示されていた地図がなくなり,地表面が見える状態になります.以上で準備が整いましたので,「Google Earthで見る地図教材」のページの,「ブドウ」の「耕地の事例」の欄にある左の「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ブドウ畑の上空から見た空中写真が,Google Earthで表示されます.
  この空中写真を見ると,ブドウ畑の目印を示した,肌理の細かい深緑のところと,それよりも肌理の粗い,深緑色の点や線が整然と並んでいるところとがあります.これら両方とも果樹園なのですが,前者の肌理が細かい方がブドウ畑で,後者の肌理が粗い方はモモ畑です.周辺を探すと,ブドウ畑とモモ畑とが,混在している様子を見ることできると思います.それらのブドウ畑やモモ畑は,ミカン畑とは異なり,いずれも平野にあります.ただし,ある程度縮小して,周辺を見るとわかりますが,近くには山地があり,リンゴ畑と同様に,平野の中でも,比較的山地に近いところにブドウ畑やモモ畑があります.
  再び,最初のブドウ畑に戻って,地上の様子を見てみます.このブドウ畑の事例としたところにある道路では,ストリートビューが提供されていますので,Google Earth画面の右上にある人形を,このリンゴ畑を通る道路にドラッグします.そうすると,下のような,ストリートビュー画面が表示されます.
  このストリートビュー画面で,道路の左側手前にある,葉の高さがそろった木が規則的に並んでいるのが,ブドウ畑です.道路の左側奥にみられる,様々な高さに葉がある木が並んでいるのがモモ畑です.周囲には,多くのブドウ畑やモモ畑があることや,周辺には山地があることが分かります.

2013年12月25日水曜日

Google Earthで見る日本のブドウ産地ーブドウ収穫量と人口密度との関係

 今回は,ブドウ収穫量の地図に,人口密度の地図を重ねてみます.ブドウ収穫量の地図が表示されていない場合は,前回と同様に,ブドウ収穫量の地図を表示して下さい.表示されたら,「Google Earthで見る地図教材」のページの「農業の背景となる自然・社会環境」の一覧表にある「人口密度」の「地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ブドウ収穫量の地図に加えて,人口密度を色で表した地図が,Google Earthで表示されます.
  この地図を見ると,ブドウの収穫量が多い地域は,人口密度が小さいところも大きいところもあることがわかります.ブドウ収穫量上位30市町村は,比較的人口密度が高いだいだい色に塗られた地域もあれば,人口密度が低い黄緑色に塗られた地域もあります.リンゴ産地,ミカン産地と比べると,様々な人口密度の地域に分布がみられた,ミカン産地とよく似た傾向と言えます.

2013年12月24日火曜日

Google Earthで見る日本のブドウ産地ーブドウ収穫量と年降水量との関係


  今回は,ブドウ収穫量の地図に,年降水量の地図を重ねてみます.ブドウ収穫量の地図が表示されていない場合は,前回と同様に,ブドウ収穫量の地図を表示して下さい.表示されたら,「Google Earthで見る地図教材のページの「農業の背景となる自然・社会環境」の一覧表にある「年降水量」の「地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ブドウ収穫量の地図に加えて,年降水量を色で表した地図が,Google Earthで表示されます.
  この地図を見ると,ブドウの収穫量が多い地域は,年降水量があまり多くはないことが読み取れます.収穫量上位30市町村の多くは,内陸の盆地にあり,いずれも年降水量が1500 mm以下の地域です.海岸に位置する市町村も,その多くが瀬戸内海沿岸にあり,年降水量が1500 mm以下です.ただし,日本海に面した地域にも,収穫量上位30市町村が2つあり,そこでは,年降水量が1500 mmを超えています.また,年降水量が2500 mm以上の地域にもブドウ産地はありますので,降水量が多いとブドウを栽培できないという訳ではなさそうです.とはいえ,収穫量が多い地域のほとんどは年降水量が1500 mm以下ですから,降水量が少ない方が,ブドウ栽培に有利であると考えられます.

2013年12月23日月曜日

Google Earthで見る日本のブドウ産地-ブドウ収穫量と年平均気温との関係

  今回は,前回のブドウ収穫量の地図に,年平均気温の地図を重ねてみます.ブドウ収穫量の地図が表示されていない場合は,前回と同様に,ブドウ収穫量の地図を表示して下さい.表示されたら,「Google Earthで見る地図教材のページ」の「農業の背景となる自然・社会環境」の一覧表にある「年平均気温」の「地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ブドウ収穫量の地図に加えて,年平均気温を色で表した地図が,Google Earthで表示されます.
   この地図を見ると,ブドウの産地は,年平均気温とは,あまり関係がみられないことが分かります.ブドウの収穫量が多い地域は,特に南北に偏ることなく分布していますので,南北で大きな差がある気温と関係がみられないのは,当然ではあります.

2013年12月22日日曜日

Google Earthで見る日本のブドウ産地ー市町村別ブドウ収穫量の分布

   今週は,ブドウを見ます. 今回は,市町村別ブドウ収穫量を表す地図を見てみます.まず,「Google Earthで見る地図教材のページ」の「果実」の一覧表にある「ブドウ」の「収穫量上位30市町村の地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ブドウ収穫量上位30市町村の収穫量を,紫色の球と市町村の領域の高さで表した地図が,Google Earthで表示されます.この地図では,ブドウ収穫量が球と市町村の領域の高さに比例しており,高く表示されている市町村ほど,ブドウの収穫量が多いことを示しています.
  ブドウ収穫量は,ミカンやリンゴよりも,やや分かりにくい分布です.ミカンとリンゴの収穫量は,それぞれ日本の北と南に偏っていました.ブドウは,日本中に,あまり偏りなく分布しています.内陸に位置する市町村が多いものの,海岸近くにもみられます.
  次に,ブドウの収穫がある全市町村の地図を見てみます.先ほどと同様にして,「Google Earthで見る地図教材」のページの「果実」の一覧表にある「リンゴ」の「収穫がある全市町村の地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップして,この地図をGoogle Earthで開くと,下のような地図が表示されます.この地図では,先ほどの地図に加えて,ブドウの収穫がある全市町村を表す赤色の球が表示されます.この球の高さも,ブドウの収穫量に比例しています.
   この,ブドウの収穫がある全市町村の地図を見ると,ブドウ産地は,日本全体に広く分布していることが分かります.収穫量が多い市町村は,内陸に位置するものが多いものの,海岸にも多くのブドウ産地があります.

2013年12月21日土曜日

Google Earthで見る日本のリンゴ産地―世界のリンゴ産地

今回は,世界のリンゴ収穫量の分布を見てみます.これまでと同様にして,「Google Earthで見る地図教材」のページの「果実」の一覧表にある「リンゴ」の「世界の国・地域別収穫量の地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップして,この地図をGoogle Earthで開くと,下のような地図が表示されます.この地図では,世界の国・地域別のリンゴ収穫量を,赤色の球の高さで表しており,球の高さが高いほど,収穫量が多いことを示します.
この地図を見ると,世界の各地でリンゴが栽培されていることが分かります.収穫量は,中国で最も多く,ヨーロッパや南北アメリカに,比較的収穫量が多い国が見られます.収穫量が多いのは,いずれも,赤道から離れた,中緯度に位置する国々です.

2013年12月20日金曜日

Google Earthで見る日本のリンゴ産地―リンゴ畑の様子

  今回は,別のリンゴ畑の様子を,上空から,そして,地上から見てみます.まず,「Google Earthで見る地図教材」のページの,「リンゴ」の「耕地の事例」の欄にある右の「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,リンゴ畑の上空から見た空中写真が,Google Earthで表示されます.
この空中写真でも,緑色の地面に,深緑色の点や線が整然と並んでいるリンゴ畑がみられます.ここでも,先ほどと同様,山地ではなく,平野にリンゴ畑があります.このリンゴ畑でも,ストリートビューが提供されていますので,Google Earth画面の右上にある人形を,このリンゴ畑を通る道路にドラッグします.そうすると,下のような,ストリートビュー画面が表示されます.
ここでは,落葉していないリンゴの木の様子が見られます.また,周辺には山地があることも分かります. 
   市町村別リンゴ収穫量上位30市町村の地図から,リンゴの収穫量が多い市町村を探して,そこを拡大すれば,リンゴ畑を見つけることができます.各地のリンゴ畑を観察して,上記のような特徴がどこでもみられるのか,例外はないのか探してみてください.


2013年12月19日木曜日

Google Earthで見る日本のリンゴ産地―リンゴ畑の様子

 今回は,リンゴ畑の様子を,上空から,そして,地上から見てみます.その前に,年平均気温や年降水量,人口密度の地図が表示されていると,地表面の様子が見えませんので,次のようにして,それらを非表示にします.PCの場合は,Google Earth画面の左にある地図名が表示されている部分の,年平均気温,年降水量,人口密度の左端にあるチェックボックスをクリックして,チェックが入っていない状態にします.
   タブレットやスマートフォンの場合は,画面左上の線が三本横に描かれた部分をタップして表示される「地図を消去」をタップします.そうすると,これまで表示されていた地図がなくなり,地表面が見える状態になります.
  以上で準備が整いましたので,「Google Earthで見る地図教材」のページの,「リンゴ」の「耕地の事例」の欄にある左の「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,リンゴ畑の上空から見た空中写真が,Google Earthで表示されます.
  この空中写真を見ると,緑色の地面に,深緑色の点や線が整然と並んでいるのが読み取れます.この整然と並んでいるのが,リンゴ畑です.周辺を探すと,同じようなリンゴ畑がたくさんあるのを見つけることができると思います.それらのリンゴ畑は,ミカン畑とは異なり,いずれも平野にあります.ただし,ある程度縮小して,周辺を見るとわかりますが,近くには山地があり,平野の中でも,比較的山地に近いところにリンゴ畑があります.
   再び,最初のリンゴ畑に戻って,地上の様子を見てみます.このリンゴ畑の事例としたところにある道路では,ストリートビューが提供されていますので,Google Earth画面の右上にある人形を,このリンゴ畑を通る道路にドラッグします.そうすると,下のような,ストリートビュー画面が表示されます.
  このストリートビュー画面で,道路の両側に見られるのがリンゴ畑です.落葉したリンゴの木が,同じくらいの大きさで並んでいます.周囲には,多くのリンゴの木があることや,周辺には山地があることが分かります.

2013年12月18日水曜日

Google Earthで見る日本のリンゴ産地ーリンゴ収穫量と人口密度との関係

  今回は,リンゴ収穫量の地図に,人口密度の地図を重ねてみます.リンゴ収穫量の地図が表示されていない場合は,前回と同様に,リンゴ収穫量の地図を表示して下さい.表示されたら,「Google Earthで見る地図教材」のページの「農業の背景となる自然・社会環境」の一覧表にある「人口密度」の「地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,リンゴ収穫量の地図に加えて,人口密度を色で表した地図が,Google Earthで表示されます.
  この地図を見ると,リンゴの収穫量が多い地域は,比較的人口密度が小さいことがわかります.リンゴ収穫量上位30市町村は,いずれも黄色か黄緑色に塗られた地域になります.大都市圏や県庁所在都市では,だいだい色か赤色に塗られていることから,黄色や黄緑色に塗られた地域は,比較的人口密度が低い地域になります.ミカンの収穫量が多い地域は,だいだい色の地域にもありましたが,リンゴの主な産地は,それよりも人口密度が小さい地域に分布していることになります.

2013年12月17日火曜日

Google Earthで見る日本のリンゴ産地ーリンゴ収穫量と年降水量との関係

  今回は,リンゴ収穫量の地図に,年降水量の地図を重ねてみます.リンゴ収穫量の地図が表示されていない場合は,前回と同様に,リンゴ収穫量の地図を表示して下さい.表示されたら,「Google Earthで見る地図教材」のページの「農業の背景となる自然・社会環境」の一覧表にある「年降水量」の「地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,リンゴ収穫量の地図に加えて,年降水量を色で表した地図が,Google Earthで表示されます.
  この地図を見ると,リンゴの収穫量が多い地域は,年降水量があまり多くはないことが読み取れます.本州の中部から北部にかけての日本海沿岸には,年降水量が2000 mmを超える地域が広がっていますが,リンゴ収穫量が多い地域は,それよりも内陸に位置しており,年降水量は,ほぼ1500 mm以下です.年降水量が2500 mmを超える地域にも,リンゴの産地はいくつかありますので,降水量が多いと栽培ができないというわけではないでしょうが,収穫量が多い地域は,年降水量が比較的少ない地域にあります.

2013年12月16日月曜日

Google Earthで見る日本のリンゴ産地ーリンゴ収穫量と年平均気温との関係

   今回は,前回のリンゴ収穫量の地図に,年平均気温の地図を重ねてみます.リンゴ収穫量の地図が表示されていない場合は,前回と同様に,リンゴ収穫量の地図を表示して下さい.表示されたら,「Google Earthで見る地図教材のページの「農業の背景となる自然・社会環境」の一覧表にある「年平均気温」の「地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,リンゴ収穫量の地図に加えて,年平均気温を色で表した地図が,Google Earthで表示されます.
   この地図を見ると,リンゴの産地も年平均気温と明瞭な関係があることが読み取れます.本州の中部から北部にかけて,内陸部にのみ,水色に塗られた地域がみられます.ちょうど,その地域に,リンゴ収穫量が多い地域が分布しています.リンゴの収穫量が多い地域は,ほぼ水色で塗られた地域,すなわち,年平均気温が10℃から12.5℃の地域に限られます.ミカンの産地は,年平均気温が15℃以上の地域にありましたので,それよりも大分寒い地域に,主要なリンゴ産地が分布することになります.

2013年12月15日日曜日

Google Earthで見る日本のリンゴ産地ー市町村別リンゴ収穫量の分布

  今週は,Google Earthでリンゴに関わる地図を見てみます.  まず,今回は,市町村別リンゴ収穫量を表す地図を見てみます.まず,「Google Earthで見る地図教材のページの「果実」の一覧表にある「リンゴ」の「収穫量上位30市町村の地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,リンゴ収穫量上位30市町村の収穫量を,赤色の球と市町村の領域の高さで表した地図が,Google Earthで表示されます.この地図では,リンゴ収穫量が球と市町村の領域の高さに比例しており,高く表示されている市町村ほど,リンゴの収穫量が多いことを示しています.

  この地図を見ると,ミカンの産地とは対照的な分布になっています.リンゴ収穫量が多い地域は本州の中部から北部にかけて分布しており,そのほとんどは,内陸に位置しています.ミカンの産地が,暖かい海岸沿いの地域であったこととは対照的に,リンゴの主な産地は,内陸の寒い地域にあります.
  次に,リンゴの収穫がある全市町村の地図を見てみます.先ほどと同様にして,「Google Earthで見る地図教材」のページの「果実」の一覧表にある「リンゴ」の「収穫がある全市町村の地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップして,この地図をGoogle Earthで開くと,下のような地図が表示されます.この地図では,先ほどの地図に加えて,リンゴの収穫がある全市町村を表す赤色の球が表示されます.この球の高さも,リンゴの収穫量に比例しています.
  この,リンゴの収穫がある全市町村の地図を見ると,先ほど見た,収穫量上位30市町村の地図と同様の傾向があるものの,より広範囲に分布していることが分かります.リンゴの収穫がある市町村は,本州中部から北部にかけての内陸部に多いという点では,収穫量上位30市町村の地図と同じですが,収穫がある全市町村の中には,海岸近くに位置するものや,西日本に分布するものもあります.ただし,それらの地域では,生産はされているものの,収穫量はわずかです.上位30市町村の収穫量だけで,全体の77%を占めており,多くのリンゴは,内陸の寒い地域で収穫されたものと言えます.

2013年12月14日土曜日

Google Earthで見る日本のミカン産地ーミカン畑の様子

  今回も,ミカン畑の様子を,上空から,そして,地上から見てみます.まず,「Google Earthで見る地図教材」のページの,「耕地の事例」の欄にある右の「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ミカン畑の上空から見た空中写真が,Google Earthで表示されます.
  この空中写真では,前回見たミカン畑のように,明るい地面はみられないものの,緑の点が整然と並んだミカン畑が見られます.このミカン畑も,前回見たものと同様に,山地の平野に近い部分にあります.
  このミカン畑でも,ストリートビューが提供されていますので,Google Earth画面の右上にある人形を,このミカン畑を通る道路にドラッグします.そうすると,下のような,ストリートビュー画面が表示されます.
  ここでも,前回と同様に,ミカンの木の様子や,ミカン畑が傾斜地にあることが読み取れますが,ここでは,さらに,新しいものが見られます.この写真の中央から左下にかけて,黒っぽい線が伸びており,左下には,その線の上に箱のようなものが見えます.これは,ミカン収穫用のモノレールです.このようなモノレールは,あちこちのミカン畑でみられます.このモノレールが必要なことからも,ミカン畑が傾斜地にあることが分かります.

2013年12月13日金曜日

Google Earthで見る日本のミカン産地ーミカン畑の様子

  今回は,ミカン畑の様子を,上空から,そして,地上から見てみます.その前に,年平均気温や年降水量,人口密度の地図が表示されていると,地表面の様子が見えませんので,次のようにして,それらを非表示にします.PCの場合は,Google Earth画面の左にある地図名が表示されている部分の,年平均気温,年降水量,人口密度の左端にあるチェックボックスをクリックして,チェックが入っていない状態にします.
タブレットやスマートフォンの場合は,画面左上の線が三本横に描かれた部分をタップして表示される「地図を消去」をタップします.そうすると,これまで表示されていた地図がなくなり,地表面が見える状態になります.
  以上で準備が整いましたので,「Google Earthで見る地図教材」のページの,「耕地の事例」の欄にある左の「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ミカン畑の上空から見た空中写真が,Google Earthで表示されます.
 
  この空中写真を見ると,明るい色の地面に,緑色の点あるいは線が,整然と並んでいる様子が見えます.この整然と並んでいるのが,ミカン畑です.その周辺に広がる,表面がもこもことした緑色の地域は森林です.ミカン畑は,森林に比べて,明るい地面の色が目立つため,周辺を探すと,同じようなミカン畑がたくさんあるのを見つけることができると思います.それらのミカン畑は,いずれも平野ではなく,山地の平野に近い部分にあります.
  再び,最初のミカン畑に戻って,地上の様子を見てみます.このミカン畑の事例としたところにある道路では,ストリートビューが提供されていますので,Google Earth画面の右上にある人形を,このミカン畑を通る道路にドラッグします.そうすると,下のような,ストリートビュー画面が表示されます.
  このストリートビュー画面で,道路の周囲に見られるのがミカン畑です.葉の表面に光沢感があるミカンの木が,同じくらいの大きさで並んでいます.周囲には,多くのミカンの木があることや,ミカンの木が,平野ではなく,傾斜地に植えられていることが分かると思います.

2013年12月12日木曜日

Google Earthで見る日本のミカン産地ーミカン収穫量の分布と人口密度との関係

  今回は,ミカン収穫量の地図に,人口密度の地図を重ねてみます.まず,「Google Earthで見る地図教材」のページの「農業の背景となる自然・社会環境」の一覧表にある「人口密度」の「地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ミカン収穫量の地図に加えて,人口密度を色で表した地図が,Google Earthで表示されます.
  この地図を見ると,人口密度についても,様々な地域にミカンの産地があることが分かります.人口密度が最も高いことを示す赤で塗られた地域には,ミカンの収穫量が多い地域はないものの,それ以外のだいだい色から緑色にかけての様々な人口密度の地域にミカン産地が分布します.広大な農地がある地域では,人口密度はあまり高くはないと考えられますので,人口密度が,ある程度高い地域にも,ミカン収穫量が多い地域があるということは,ミカン栽培は,広大な農地で行われているとは限らないことを示しています.

2013年12月11日水曜日

Google Earthで見る日本のミカン産地ーミカン収穫量の分布と年降水量との関係

 今回は,ミカン収穫量の地図に,年降水量の地図を重ねてみます.まず,「Google Earthで見る地図教材」のページの「農業の背景となる自然・社会環境」の一覧表にある「年降水量」の「地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ミカン収穫量の地図に加えて,年降水量を色で表した地図が,Google Earthで表示されます.
  この地図を見ると,ミカンの産地は,様々な降水量の地域に分布することが分かります.関東から九州にかけての太平洋沿岸には,紫色に塗られた,年降水量が2500 mmを超える地域がみられ,そこには,ミカンの収穫量が多い地域も少ない地域も分布しています.その一方で,瀬戸内海沿岸には,年降水量が1000 mmを下回る地域がみられ,そこにも,ミカンの収穫量が多い地域も少ない地域も分布しています.以上から,少なくとも日本では,降水量の多寡が,ミカン産地の分布に,大きな影響を与えている訳ではないことが分かります.

2013年12月10日火曜日

Google Earthで見る日本のミカン産地ーミカン収穫量の分布と年平均気温との関係


  今回は,前回のミカン収穫量の地図に,年平均気温の地図を重ねてみます.ミカン収穫量の地図が表示されていない場合は,前回と同様に,ミカン収穫量の地図を表示して下さい.表示されたら,「Google Earthで見る地図教材」のページの「農業の背景となる自然・社会環境」の一覧表にある「年平均気温」の「地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ミカン収穫量の地図に加えて,年平均気温を色で表した地図が,Google Earthで表示されます.

    この地図を見ると,ミカン産地は,年平均気温と明瞭な関係があることが分かります.ミカンの収穫がある地域は,ほとんどが,この地図ではだいだい色か赤色の地域に分布します.すなわち,年平均気温が15℃以上の地域に,ミカン産地があると言えます.年平均気温が15℃以上の地域である,だいだい色や赤色に塗られた地域は,関東から九州にかけて,海岸に沿って帯状に分布します.この帯状の地域に,ほとんどのミカン産地が分布しています.以上から,ミカン産地の分布には,気温が大きく影響しており,暖かい地域でミカンが栽培されていることが分かります.