2013年11月6日水曜日

日本の市区町村の商業に関わる地図-市区町村別昼間人口当たりの商業年間商品販売額

   今回は,昼間人口当たりの商業年間商品販売額の地図です.一般に,人口といえば,その市区町村に住んでいる人の数を表しますが,それとは別に,昼間人口という,その市区町村に昼間にいる人の数を表すものがあります.他の市区町村からその市区町村に通勤通学している人と,その市区町村に住んでいて他の市区町村に通勤通学していない人とを合わせたものです.一般に,業務地域が広い市区町村ほど,昼間人口は夜間人口(一般的な人口)に比べて多くなり,住宅地が広い市区町村ほど,昼間人口は夜間人口に比べて少なくなります.
  この地図を見ると,これまでの地図よりは,大都市とその他の市区町村との差が,小さくなっています.これまでと同様に,東京の一部の区が最も高くなっていますが,それに続く,名古屋,大阪,広島,福岡との差は,あまりありません.また,それら以外の市区町村との差も,これまでの地図よりは小さく,これまでは,大都市以外の市区町村の間には,ほとんど差がみられませんでしたが,この地図では,大都市以外の市区町村にも差があることが分かります.このように,昼間人口で割った値の差が小さくなるということは,商品販売額には,昼間人口の多寡が,大きく影響していることを示しています.昼間人口が多いということは,商品を買う人が多いか,商品を売る人が多いか,あるいは,それらの両方であると考えられます.大都市で商品販売額が多くなるのは,それらのいずれかの理由によるものではないかと思います.

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