2013年11月24日日曜日

日本の農業と降水量との関係を表す地図―市町村別ブドウ収穫量と年降水量

  これまで,いくつかの農作物の収穫量と年平均気温との関係を見てきましたが,今週は降水量との関係を見てみます.農業は,気温だけではなく降水量にも大きく影響を受けるものの,日本では,どこでもある程度の降水があります.このため,気温に比べると,あまり明瞭には農業への影響が見えるわけではありませんが,ある程度それらの関係を読み取ることができるものもありますので,今週はそれらをいくつか紹介したいと思います.
  まず最初はブドウです.棒の高さがブドウ収穫量に比例しており,平面に年降水量を示しています.
   この地図を見ると,ブドウの収穫量が多いのは,あまり降水量が多くない地域に限られることが分かります.日本で,特に降水量が多いのは,西南日本の太平洋沿岸地域と,東北日本の日本海沿岸地域ですが,これらの地域では,あまりブドウは栽培されておらず,主な産地は,内陸の盆地や,瀬戸内海沿岸地域といった,日本の中では比較的降水量が少ない地域にあります.

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