2013年12月11日水曜日

Google Earthで見る日本のミカン産地ーミカン収穫量の分布と年降水量との関係

 今回は,ミカン収穫量の地図に,年降水量の地図を重ねてみます.まず,「Google Earthで見る地図教材」のページの「農業の背景となる自然・社会環境」の一覧表にある「年降水量」の「地図」の欄にある「◯」をクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ミカン収穫量の地図に加えて,年降水量を色で表した地図が,Google Earthで表示されます.
  この地図を見ると,ミカンの産地は,様々な降水量の地域に分布することが分かります.関東から九州にかけての太平洋沿岸には,紫色に塗られた,年降水量が2500 mmを超える地域がみられ,そこには,ミカンの収穫量が多い地域も少ない地域も分布しています.その一方で,瀬戸内海沿岸には,年降水量が1000 mmを下回る地域がみられ,そこにも,ミカンの収穫量が多い地域も少ない地域も分布しています.以上から,少なくとも日本では,降水量の多寡が,ミカン産地の分布に,大きな影響を与えている訳ではないことが分かります.

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