これまで,暖かい地域の作物を見てきましたが,今回は,寒い地域の作物であるリンゴの地図を見てみます.棒の高さがリンゴの収穫量に比例しており,平面に年平均気温を表しています.
この地図を見ると,リンゴの産地は,本州の中央部から北部と北海道に限られており,それは,年平均気温が12.5℃を下回る地域であることが分かります.ミカンや茶は,単純に日本の南部に分布が限られていましたが,リンゴの場合は,単純に日本の北部という訳ではありません.本州の北部では,東から西まで産地がみられますが,それ以南の本州中央部にかけての地域では,東西の沿岸部には産地はみられず,中央部のみにみられます.これは,この地域が内陸にあり,また標高が高いことから,気温が低いためです.リンゴの産地は,単純に日本の北部に分布する訳ではなく,このような気温分布にしたがっているということが,リンゴの収穫量と気温の両方を一枚の地図に表すことで,より明瞭になったのではないかと思います.
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