2014年4月2日水曜日

Google Earthで見る尾根と谷の等高線―大起伏な山地の尾根と谷


大起伏な山地の事例として,飛騨山脈の尾根と谷を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「尾根と谷」の「飛騨山脈」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,尾根と谷の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,起伏が大きい山地の特徴が,より顕著に見られます.尾根と谷との標高差が1000 m程度と大きくありますので,立体感は非常に高く,尾根と谷とを容易に識別できます.その一方で,尾根と谷の等高線の屈曲は,不明瞭なものがさらに多くなっています.
  これまで見てきたように,起伏が大きくなるほど,等高線の屈曲は不明瞭になっていきます.このため,尾根線と谷線を識別するのが難しくなります.一方で,起伏があまり小さいと,立体的に見えにくくなります.尾根線と谷線を識別する学習には,中くらいの起伏のところが適しているように思います.ただし,尾根線と谷線を識別することができても,それらの線を描くのは思いのほか難易度が高いことだと思います.尾根線とするべきかそうせざるべきかを,客観的に判別する基準は,今のところないと思います.このため,微妙な地形に悩むことになります.

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