2014年4月30日水曜日

Google Earthで見るU字谷の等高線ーパタゴニアの等高線

チリに位置するパタゴニアのU字谷の等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「U字谷」の「パタゴニア」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,U字谷の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,これまでと同じく,幅約1kmの谷底と,それに隣接した急峻な谷壁からなるU字谷がみられます.カールは,小規模な氷河で形成されますので,日本でも世界のあちこちでも,かなり広い範囲に分布しますが,U字谷は,カールに比べると,分布は限られます.日本でも,U字谷はみられるのですが,ここで見たような典型的なものではありません.ここで見たような,深くて広いU字谷は,大規模な氷河ではないと形成されませんので,かつて,かなり大規模な氷河があったところに,その分布は限られます.

2014年4月29日火曜日

Google Earthで見るU字谷の等高線ーロッキー山脈の等高線

カナダに位置するロッキー山脈のU字谷の等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「U字谷」の「ロッキー山脈」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,U字谷の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,地図の中央部に,アルプス山脈で見たのと同じような,幅約1kmの谷底と,それに隣接した急峻な谷壁からなるU字谷がみられます.

2014年4月28日月曜日

Google Earthで見るU字谷の等高線ーアルプス山脈の等高線

カールとよく似た,特徴的な尾根と谷からなる地形に,U字谷があります.カールと同じく,幅広い谷底がみられます.最初に,典型的なU字谷の事例として,アルプス山脈を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「U字谷」の「アルプス」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,U字谷の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,地図の中央部に,幅約1kmの谷底と,それに隣接した急峻な谷壁がみられます.このような谷の横断面形は,Uの字の形をしているため,U字谷と呼ばれています.これも,カールと同じく,氷河の侵食によって形成されたものです.現在は,この谷には氷河はありません.U字谷は,かつてこの谷まで氷河が拡大していたことを示します.

2014年4月23日水曜日

Google Earthで見るカール地形の等高線―トランシルバニアアルプスの等高線

ルーマニアに位置する,トランシルバニアアルプスのカールの等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「カール」の「トランシルバニア」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ピレネー山脈のカールの等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,薬師岳のカールと同様に,半分に割ったお椀のような,カールがみられます.この地域にも,現在はほとんど氷河はなく,白いのは雪ではないかと思います.現在も氷河がある地域にも,カール地形はありますが,氷河があると地形が見えませんので,氷河がない地域のものを選びました.現在,氷河がある地域よりも,かなり広い範囲で,カール地形を見ることができます.

2014年4月22日火曜日

Google Earthで見るカール地形の等高線―ピレネー山脈の等高線

フランスとスペインの国境付近に位置する,ピレネー山脈のカールの等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「カール」の「ピレネー山脈」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,ピレネー山脈のカールの等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,薬師岳のカールと同様に,半分に割ったお椀のような,カールがみられます.この地域にも,現在は氷河はありませんが,カール地形がみられることは,かつては,この地域にも,氷河が存在したことを示しています.

2014年4月21日月曜日

Google Earthで見るカール地形の等高線―薬師岳の等高線

特徴的な尾根と谷からなる地形であるカール地形の等高線を見てみます.最初に,典型的なカール地形の事例として,飛騨山脈の薬師岳を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「カール」の「薬師岳」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,カール地形の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,半分に割ったお椀のような,幅広い谷底とそれを取り囲む細く鋭い尾根が見られます.この半分に割ったお椀のような地形がカールです.氷河の侵食によって,このような幅広い谷底が形成されたと考えられています.

2014年4月16日水曜日

Google Earthで見るカルスト地形の等高線―桂林の等高線

中国の南部に位置する,桂林のカルスト地形の等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「カルスト」の「桂林」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,クラス地方の等高線を立体で表した地図が表示されます. 
この地図を見ると,これまでと同様に,尾根と谷が不明瞭な台地状の高まりがみられます.これまで見てきたカルスト地形では,台地状の高まりには,なだらかな凹凸がみられましたが,桂林では,比較的大起伏な地形になっています.小さな同心円状の等高線が,多数見られます.これらは,塔状の地形で,タワーカルストと呼ばれています.

2014年4月15日火曜日

Google Earthで見るカルスト地形の等高線ークラス地方の等高線

スロベニアとイタリアの国境付近に位置する,クラス地方のカルスト地形の等高線を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「カルスト」の「クラス地方」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,クラス地方の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,秋吉台tと同様に,地図の中央部に台地状の高まりがあり,その周縁部は急斜面になっています.この高まりが,石灰岩からなる台地です.クラス地方は,石灰岩地域に特徴的な地形が古くから認識されていた地域で,カルストという語は,このクラス地方に由来しています.

2014年4月14日月曜日

Google Earthで見るカルスト地形の等高線ー秋吉台の等高線

尾根と谷が不明瞭な地形であるカルスト地形の等高線を見てみます.最初に,典型的なカルスト地形の事例として,日本の山口県の秋吉台を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「カルスト」の「秋吉台」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,秋吉台の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,地図の中央部に台地状の高まりがあり,その周縁部は急斜面になっています.この台地状の高まりが,秋吉台と呼ばれる石灰岩からなる台地です.石灰岩地域に特徴的な地形をカルスト地形と呼びます.カルスト地形には,細かくみると,様々な特徴がありますが,石灰岩地域に共通する特徴は,細かい尾根と谷がほとんどみられないことです.石灰岩は,他の岩石と比べて,水によく溶けますので,岩石中の割れ目が拡大します.このため,石灰岩地域では,洞窟がよく発達しています.地下で割れ目が発達するということは,その割れ目に,水が浸透することになり,地表付近では水があまり流れません.したがって,流れる水による侵食が不活発ですので,細かい尾根と谷がほとんどみられないことになります.

2014年4月9日水曜日

Google Earthで見る成層火山の等高線―オソルノ山の等高線

チリのオソルノ山の事例を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「成層火山」の「オソルノ山」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,成層火山の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,富士山とよく似た同心円状の等高線が見られます.火山の多くは,プレート境界付近に分布しており,このオソルノ山も,ナスカプレートが南アメリカプレートに沈み込む,ペルー・チリ海溝の近くにあります.ただし,プレート境界付近であれば,どこにでも火山があるわけではなく,プレート境界から少し離れたところにしか火山は見られません.オソルノ山の周辺で,地図を縮小してみると,この周辺での火山の分布がよくわかります.
この地図で,白い小さな丸に見えているのが火山です,周辺よりも標高が高く,ちょうど火山の山頂付近にだけ雪がみられるので,このように白い丸に見えています.この白い丸が,海岸線とほぼ平行に,南北に並んでいるのが分かります.これは,プレート境界であるペルー・チリ海溝が,海岸線の西に,海岸線と平行に位置しているためです.

2014年4月8日火曜日

Google Earthで見る成層火山の等高線―メラピ山の等高線

富士山のように円錐形の成層火山は,世界の各地に見られます.その一例として,インドネシアのジャワ島にある,メラピ山の事例を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「成層火山」の「メラピ山」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,成層火山の等高線を立体で表した地図が表示されます. 
この地図を見ると,富士山と同様に,等高線の同心円が見られますが,ここでは,同心円が二つ見えます.成層火山が隣接して二つあるため,このような等高線になります.手前(南)の山がメラピ山です.非常に活動的な火山で,2010年にも大きな噴火がありました.

2014年4月7日月曜日

Google Earthで見る成層火山の等高線―富士山の等高線

尾根と谷が著しく不明瞭な地形である成層火山を見てみます.最初に,典型的な成層火山の事例として,富士山を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「成層火山」の「富士山」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,成層火山の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,等高線が,やや歪んだ同心円を描いていることが読み取れます.成層火山は,火口から噴出物を周辺に堆積させることによって成長するため,円錐形の山体を形成します.このため,等高線は同心円を描きます.噴火活動が活発ではなくなると,侵食によって,尾根と谷が明瞭になりますので,富士山のように明瞭な同心円を描く火山は,活動的であると言えます.

2014年4月2日水曜日

Google Earthで見る尾根と谷の等高線―大起伏な山地の尾根と谷


大起伏な山地の事例として,飛騨山脈の尾根と谷を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「尾根と谷」の「飛騨山脈」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,尾根と谷の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,起伏が大きい山地の特徴が,より顕著に見られます.尾根と谷との標高差が1000 m程度と大きくありますので,立体感は非常に高く,尾根と谷とを容易に識別できます.その一方で,尾根と谷の等高線の屈曲は,不明瞭なものがさらに多くなっています.
  これまで見てきたように,起伏が大きくなるほど,等高線の屈曲は不明瞭になっていきます.このため,尾根線と谷線を識別するのが難しくなります.一方で,起伏があまり小さいと,立体的に見えにくくなります.尾根線と谷線を識別する学習には,中くらいの起伏のところが適しているように思います.ただし,尾根線と谷線を識別することができても,それらの線を描くのは思いのほか難易度が高いことだと思います.尾根線とするべきかそうせざるべきかを,客観的に判別する基準は,今のところないと思います.このため,微妙な地形に悩むことになります.

2014年4月1日火曜日

Google Earthで見る尾根と谷の等高線―ある程度起伏が大きい山地の尾根と谷

ある程度起伏が大きい山地の事例として,大峰山脈の尾根と谷を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「尾根と谷」の「大峰山脈」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,尾根と谷の等高線を立体で表した地図が表示されます.
この地図を見ると,和泉山地で見たものよりも,立体感があります.尾根と谷との標高差が数百mありますので,容易に立体的に見ることができます.その一方で,尾根と谷の等高線の屈曲は,和泉山地で見たものよりも不明瞭なものが多くなっています.目立つ尾根と谷については,簡単に識別できますが,尾根と言ってよいのか,よくないのか微妙な等高線の屈曲がたくさんあります.