2014年2月16日日曜日

Google Earthで見る工業分布―市区町村別工業出荷額の分布

最初に,市区町村別工業出荷額を表す地図を見てみます.まず,「Google Earthで見る地図教材のページ」の「人口・産業」のページにある「産業別生産額」の表にある「工業出荷額」の「市区町村別」の青いボタンをクリックまたはタップします. そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,市区町村別工業出荷額を,球の高さで表した地図が,Google Earthで表示されます.

この地図では,工業出荷額が球の高さに比例しており,高く表示されている市区町村ほど,工業出荷額が多いことを示しています.また,球の色が赤いほど工業出荷額が多く,緑ほど少ないことを表しています.地図を傾けると,高さの違いがよく分かります.地図を傾けるには,PCでは,shiftキーを押しながら,マウスのスクロールホイールを回転させるか,マウスの左ボタンでドラッグします.タブレットやスマートフォンでは,二本の指をそろえて同時に画面に触れ,指先を下方向へ動かすと,地図が傾きます.
この地図を見ると,工業出荷額が多い市区町村は,主に太平洋ベルトに多くみられることが分かります.工業出荷額が特に多いことを表す赤色の球は,関東から東海,近畿,瀬戸内海沿岸の太平洋ベルトと呼ばれる地域に分布しています.また,ある程度工業出荷額が多いことを表すだいだい色の球も,多くは太平洋ベルトにあります.だいだい色の球は,太平洋ベルト以外にもみられますが,そのほとんどは,海に面した地域です.内陸にも,工業出荷額が多い市区町村がいくつかみられますが,沿岸の方がたくさんあります.
この地図は,市区町村別に工業出荷額を表したものですので,大都市では区に細分されているため,大都市の工業生産が少ない印象を与えるかもしれません.

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