2014年3月2日日曜日

Google Earthで見る乾燥帯の自然―乾燥帯の分布

ケッペンの気候区分の中の乾燥帯について,最初に,世界での分布を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「気候」のページにある「ケッペンの気候区分」の表の「乾燥帯」の「B乾燥帯」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,乾燥帯の範囲を立体で表した地図が表示されます.
立体で黄色に表示されている範囲が乾燥帯です.赤道からやや離れた低緯度地域から中緯度地域に乾燥帯が広がっています.乾燥帯の範囲は,主に降水量で定義されます.夏季に乾燥する地域では,摂氏で表された年平均気温(℃)の20倍以上の降水量がない地域は,乾燥帯になります.たとえば,年平均気温が20℃の地域で,降水量が400 mm 以下であれば,乾燥帯になります.年中湿潤な地域や,冬季に乾燥する地域では,それぞれ,年平均気温+7の20倍と年平均気温+14の20倍の降水量がなければ乾燥帯です.これらの降水量の値は,乾燥限界と呼ばれ,乾燥限界よりも少ない降水量では,樹林が成立できないことを表しています.すなわち,降水量が少ないために樹林が成立しない気候帯が,乾燥帯です.

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