2014年6月2日月曜日

Google Earthで見る海成段丘の等高線―室戸岬の等高線

海成段丘の等高線を見てみます.高等学校地理の教科書では,海岸段丘と書かれていますが,地形学では,もうだいぶ前から海成段丘という用語が一般的です.口語では,カイガンと比べてカイセイという語の方が,意味が分かりにくいのかもしれません.最初に,典型的な海成段丘の事例として,高知県の室戸岬の海成段丘を見てみます.「Google Earthで見る地図教材のページ」の「地形」のページにある「様々な地形の等高線図」の表の「海成段丘」の「室戸岬」とある青いボタンをクリックまたはタップします.そして,PCでは「開く」を,タブレットやスマートフォンでは「Google Earthで開く」を,クリックまたはタップします.そうすると,下のような,海成段丘の等高線を立体で表した地図が表示されます.

この地図の,等高線が海岸線と平行に,まばらに並んでいる,薄い黄色に示した範囲が段丘面で,等高線が,海岸線と平行に密に並んでいる範囲が段丘崖です.海成段丘は,段丘面と段丘崖とからなります.この地域は,海成段丘が非常に典型的にみられる地域で,様々な教科書で取り上げられています.段丘崖の比高は,日本の中ではかなり高い方で,100 mくらいありますので,ある程度立体的に見えますし,様々な角度で見ると,段差をよりうまく見えるようになると思います. 

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